LINEビジネスマネージャーとは何か

出典:LINEヤフー for business|ビジネスマネージャー
LINEビジネスマネージャーとは、LINE公式アカウントやディスプレイ広告など、LINEヤフーのビジネスソリューションを接続し、データを横断的に活用するための基盤です。
ビジネスマネージャーを通じてアカウントやソリューションを接続することで、データの収集・管理・分析や共有などができます。
たとえば、接続したLINE公式アカウント間でオーディエンスや計測タグを共有したり、企業が保有する電話番号やメールアドレスなどの顧客データをもとにオーディエンスを作成したりできます。
つまり、ビジネスマネージャーは、LINEヤフーのビジネスソリューションやデータを「つないで、横断的に活用する」ための仕組みと考えるとわかりやすいでしょう。
LINEビジネスマネージャーでできること
LINEビジネスマネージャーでは、LINE公式アカウントやLINEヤフー広告などを接続し、オーディエンスや計測タグなどのデータをサービス間で活用できます。
ここでは、LINEビジネスマネージャーでできる主なこと4つを紹介します。
複数のサービスでデータを共有できる
ビジネスマネージャーでは、LINE公式アカウントやLINEヤフー広告などで作成したオーディエンスやタグを、同じ組織に接続した対応サービス間で共有できます。
オーディエンスとは、特定条件に当てはまるユーザーをまとめたグループのことです。
たとえば、LINE公式アカウントで商品Aを紹介するメッセージを配信し、そのリンクをクリックしたユーザーをオーディエンスとして作成したとします。
このオーディエンスをLINEヤフー広告で利用すれば、
● 商品Aに興味を示したユーザーに再度広告を配信する
● すでに商品Aに反応したユーザーを広告の配信対象から除外する
といった使い方ができます。
Webサイトのユーザー行動を計測・活用できる
ビジネスマネージャーでは、Webサイト上のユーザー行動を計測する「計測タグ」を発行・管理できます。
計測タグをWebサイトに設置すると、ページの閲覧や購入などのユーザー行動を計測でき、そのデータをコンバージョン測定やオーディエンスの作成などに活用できます。
たとえば、商品Aのページを訪問したユーザーからオーディエンスを作成し、LINE広告などのマーケティング施策に活用できます。
具体的には、以下のような施策が考えられます。
● 商品Aのページを訪問したユーザーに広告を配信する
● 商品Aに興味を示したユーザーを広告配信の対象から除外する
さらに、ビジネスマネージャーで発行した計測タグは、同じ組織で接続したアカウント間で共有できます。
LINE公式アカウント、LINEヤフー広告の検索広告(ショッピング)・ディスプレイ広告などで利用可能です。
自社の顧客データからオーディエンスを作成できる
ビジネスマネージャーでは、自社が保有している顧客データをもとにオーディエンスを作成できます。
たとえば、以下のようなデータを利用できます。
● 電話番号を元にしたユーザー
● メールアドレスをもとにしたユーザー
● IDFA・AAIDなどの広告用識別子をもとにしたユーザー
作成したオーディエンスは、対応するLINEヤフーのマーケティングサービスで活用できます。
たとえば、電話番号やメールアドレスから作成したオーディエンスは、LINE公式アカウントやLINE広告などへの共有に対応しています。
つまり、LINE公式アカウントなどで取得したデータだけでなく、自社が持つ顧客データをLINEヤフーのマーケティング施策につなげられることがメリットです。
マーケティングデータを可視化・分析できる
ビジネスマネージャーには、組織に関連付けられたアカウントやLINEヤフーのデータを使って、マーケティングデータを可視化する「インサイト機能」があります。
インサイト機能では、組織に関連付けられたアカウントなどのマーケティングデータをダッシュボード上で確認できます。
たとえば、複数のサービスに分散しているデータをダッシュボード上で確認し、ユーザーの反応やマーケティング施策の状況を把握するといった使い方ができます。
さらに、インサイト機能では、可視化したデータを生成AIが分析し、数値や割合に基づく「事実」とそこから考えられる背景や要因についての「考察」を確認できます。

出典:LINEヤフー for Business |生成AIによる分析
このように、ビジネスマネージャーはデータを共有するだけでなく、蓄積したマーケティングデータを可視化・分析し、今後の施策を考えるためにも活用できます。
LINEビジネスマネージャーを設定する手順
ここでは、LINEビジネスマネージャーを利用するために必要な設定を解説します。
すでにLINE公式アカウントを開設しているか、これから開設するかによって手順が異なるため、まずは自分の状況を確認しましょう。
ビジネスマネージャーにログインして組織を確認する
● これからLINE公式アカウントを開設する場合
これからLINE公式アカウントを開設する場合は、アカウントの開設時にビジネスマネージャーの組織を作成・接続します。
LINE公式アカウントの開設方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
● すでにLINE公式アカウントを開設している場合
すでにLINE公式アカウントを開設している場合は、まずビジネスマネージャーにログインし、組織が作成されているか確認しましょう。
LINE公式アカウントの開設時に組織を作成している場合は、あらためて組織を作成する必要はありません。
手順①:ビジネスマネージャーのページから「管理画面ログイン」をクリックします。

手順②:LINE公式アカウントを作成した際と同じログイン方法を選択してログインします。

手順③:組織が表示された場合は、対象の組織をクリックします。

すでに組織が作成されている場合は、そのまま次の設定に進みます。
組織が表示されない場合は、以下の手順で新しく組織を作成します。
手順①:「組織を作成」をクリックします。

手順②:必要項目を入力し、「同意して作成」をクリックします。

これでビジネスマネージャーの組織を作成できます。
LINE公式アカウントなどを接続する
ビジネスマネージャーで作成した組織に、LINE公式アカウントやLINEヤフー広告などのアカウントを接続します。
アカウントを接続することで、オーディエンスや計測タグなどのデータを、接続したサービス間で共有できるようになります。
ここでは、LINE公式アカウントを接続する方法を中心に解説します。
● LINE公式アカウントを接続する
LINE公式アカウントの管理画面から接続手続きを行います。
手順①:「LINE Official Account Manager」にログインし、「設定」をクリック

手順②:「アカウント設定」→「組織(ビジネスマネージャー)」の「接続する」をクリック

手順③:接続するビジネスマネージャーの「組織ID」を入力し、「URLを発行」をクリック

手順④:発行された接続リクエスト用URLを、ビジネスマネージャーの組織管理者に共有

接続リクエスト用URLを受け取った組織管理者がURLを開き、内容を確認して承認すると、接続手続きが完了します。
なお、接続リクエスト用URLの有効期限は168時間(7日間)です。
期限が過ぎた場合は、再度接続手続きを行う必要があります。
● 接続後に審査が行われる
アカウントの接続手続きが完了すると、「接続審査」が行われます。
接続審査では、接続したビジネスマネージャーの組織と、LINE公式アカウントの所有者が一致しているかなどを確認します。
審査状況は、ビジネスマネージャーの「アカウント・チャネル」から確認できます。

審査結果は、以下のステータスで表示されます。
| ステータス | 内容 |
|---|---|
| 未認証 | 接続したアカウントやチャネルが未認証または審査未完了のため、ビジネスマネージャーで組織の接続審査を開始できません。 |
| 管理者確認待ち | ビジネスマネージャーの管理者が承認を実施する必要があります。 |
| 認証済み | 審査で承認され、接続が完了しています。 |
| 否認 | 審査で否認された状態です。「詳細」をクリックすると、審査結果の詳細を確認できます。 |
「認証済み」になれば、LINE公式アカウントとビジネスマネージャーの接続は完了です。
LINEビジネスマネージャーの組織を認証する
ビジネスマネージャーでは、組織を作成した後に認証審査を受ける必要があります。
認証審査では、登録した企業や個人事業主が実在するか、組織の管理者がその企業に所属しているかなどが確認されます。
認証が完了すると、組織でオーディエンスやタグなどのリソースを共有・発行できるようになります。
● 組織の認証審査を申請する
ビジネスマネージャーの管理画面から「組織の認証を申請」を開き、審査を申請します。

法人の場合は、以下の2つの方法から選択できます。
● 書類による審査
● ビジネス情報を元にした審査
なお、個人事業主の場合は書類による審査が必要です。
● 認証審査が開始される条件
審査を開始するには、以下の条件を満たす必要があります。
1. ビジネス情報を入力している
2. メール認証を完了している
3. 組織に1つ以上のアカウントを接続している
4. 認証審査の申請を完了している
条件を満たすと、認証審査が開始されます。
● 審査状況を確認する
審査状況は、ビジネスマネージャーからの管理画面から確認できます。
| ステータス | 内容 |
|---|---|
| 未認証 | 審査開始できる条件を満たしていません。 |
| 認証中 | 審査開始のための準備が完了し、認証審査が開始されました。 |
| 否認 | 認証審査が否認されました。 登録内容や書類に不備がないか確認・修正のうえ、認証の再申請を実施してください。 |
| 認証済み | 組織の認証審査が完了しました。 |
「認証済み」と表示されれば、組織の認証は完了です。
オーディエンスやタグを共有する
組織の認証審査とアカウントの接続が完了すると、同じ組織に接続したアカウント間で、オーディエンスやタグなどのリソースを共有できるようになります。
ここでは、リソースを共有する方法を解説します。
● 共有するリソースを選択する
ビジネスマネージャーの「リソース共有」から、共有先のアカウントを選択します。
手順①:「リソース共有」から共有先のアカウントを選択
ビジネスマネージャーの「リソース共有」から、共有先となるアカウント種別を選択し、対象のアカウントをクリックします。

アカウントを選択すると、現在共有されているオーディエンスやタグのリソースを確認できます。
手順②:「共有するリソースを選択」をクリック


共有元のアカウントを選択し、共有したいオーディエンスやタグにチェックを入れます。
手順③:「保存」をクリック
これで、選択したリソースの共有設定が完了します。
LINEビジネスマネージャー利用時の注意点
LINEビジネスマネージャーを利用する前に、組織やアカウントの接続について確認しておきましょう。
1企業につき1組織が推奨されている
LINEビジネスマネージャーでは、1企業につき1つの組織を作成することが推奨されています。
複数のブランドを運営している場合も、1つの組織に各ブランドのLINE公式アカウントなどを接続して管理します。
グループ企業など、複数の法人がある場合は、それぞれの法人で組織を作成します。
1つのアカウントは複数組織に接続できない
1つのLINE公式アカウントは、同時に複数の組織へ接続できません。
たとえば、LINE公式アカウントを組織Aに接続している場合、同時に組織Bへ接続することはできません。
複数の代理店や関連会社とデータを共有したい場合は、同じ組織内でユーザー権限を付与する形で対応しましょう。

LINEビジネスマネージャーの活用例
実際にビジネスマネージャーを導入すると、どのような施策ができるのでしょうか。
ここでは、具体的な活用例を3つ紹介します。
メッセージ配信や広告施策を最適化した活用例
LINE公式アカウントで商品Aを紹介するメッセージを配信し、リンクをクリックしたユーザーのオーディエンスを作成します。
作成したオーディエンスを対応する広告サービスで活用することで、商品Aに関心を示したユーザーに再度広告を配信したり、すでに商品Aに反応したユーザーを広告の配信対象から除外したりできます。
このように、LINE公式アカウントで得られたユーザーの反応を広告施策にも活用することで、ユーザーの関心度に合わせた広告配信が可能になります。
友だち獲得を効率化した活用例
既存のオーディエンスデータを活用し、LINEヤフー広告でLINE公式アカウントの「友だち追加」を促す広告を配信することもできます。
たとえば、自社の商品やサービスに関心を示したユーザーのオーディエンスをもとに、類似するユーザーへ友だち追加を促す広告を配信します。
すでに保有しているユーザーデータを活用することで、自社の商品やサービスに関心を持つ可能性が高いユーザーへ効率的にアプローチできます。
複数ブランドでデータを活用する例
複数のブランドを運営している企業では、同じ組織に接続した対応サービス間でオーディエンスなどを共有し、ブランドをまたいだマーケティング施策に活用することもできます。
たとえば、あるブランドの商品に興味を示したユーザーのオーディエンスを、関連性の高い別ブランドのマーケティング施策に活用するといった方法です。
このように、ブランドごとに蓄積したユーザーデータを活用することで、ユーザーの興味や行動に合わせた横断的なマーケティング施策につなげられます。
LINEビジネスマネージャーを上手に活用するには
LINEビジネスマネージャーを活用すると、LINE公式アカウントやLINEヤフー広告など、複数のサービスで蓄積したデータをつなぎ、マーケティング施策に活用できます。
一方で、ビジネスマネージャーは、あくまでデータをつなぎ、活用するための基盤です。
実際に「誰に・何を・いつ届けるか」といった配信設計や、継続的な顧客コミュニケーションまで考えるには、別途運用の仕組みが必要になります。
そこで活用したいのが、LINE公式アカウントの運用を支援するLINE拡張ツールです。
当社のLINE拡張ツール「KAKERU」を活用すれば、顧客の属性や行動に合わせた配信設計、運用上の分析など、LINEを活用したマーケティング施策を効率化できます。
ビジネスマネージャーでデータをつなぐだけで終わらせず、そのデータを実際の顧客コミュニケーションに活かしたい方は、KAKERUの活用もぜひご検討ください。
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